生き続ける意味
いまだに涙がポロポロでてくる。
でも、まだ亮樹兄ちゃんの声色は怖くて、顔もけわしい。
「ご、ごめんなさいっ...。」
とにかく必死にあやまる。
すると、亮樹兄ちゃんはあたしの隣に座った。
「じゃあ、どうしてできなかったの?ただ遊びたかった?久々の入院だから、約束事、わすれちゃってた?」
あたしは、首をふる。
...ちがう。そんなんじゃない。
わかってたもん。おとなしくしてなきゃいけないって。
でも... なんでだろう。
そのときは、あんまり深く考えてなくて...。
「... わからない。おとなしくしてなきゃってわかってるけど、できなかった。けど、...遊びた...かったの。」
うつむいて、小さい声で言った。