生き続ける意味
亮樹兄ちゃんは、いつもあたしのことを思ってくれている。
あたしのために、考えてくれて。
...なのに。
あたしは、反抗したり言うこと聞かないのばっか。
亮樹兄ちゃんに、悪いよ。
... ほんと。
「亮樹兄ちゃん、いつもごめんなさい。迷惑...ばっか...。」
すると、亮樹兄ちゃんはあたしの向き合うように座った。
「桜、迷惑なんかじゃない。そりゃ、桜が悪いことしたりすると、怒るよ?叱るよ?
でも、迷惑じゃないんだよ。
俺は、桜に良いこと悪いこと... もちろんそそだけじゃなくて、いろんなことを学んでほしいからなんだから。」
亮樹兄ちゃん...。
「だから、いっぱい失敗してもいいんだよ。
そのたびに、俺がこれからずっと教えていってやるから。
...だから、心配しなくていいんだよ。」
あたしは、大きくうなずいた。
それを見る亮樹兄ちゃんは、ふっと笑う。