生き続ける意味
診察室から離れて、いよいよ病院から出ようと言うとき。
「.....桜、なにしてんだ?」
駐車場の方から亮樹兄ちゃんの声。
でも、あたしは病院の自動ドアの前で突っ立ってるまま。
でも、ちょっと待って。
あたしは、自動ドアの下のレールをじっと見つめた。
そして、右足をゆっくりとレールの向こう側に踏む。
「おぉぉぉっ!出た!ようやくー!」
あたし、その場でガッツポーズ!
病院の出入り口でぴょんぴょん跳ねる。
あー、ようやく外!
1ヶ月ぶりかな?けど、もっといた気分...。