生き続ける意味
「...くら...桜?」
んっ?えっ?
「だ、大丈夫?ボーッとしてたけど。」
心配そうに顔をのぞかせる実優。
「え、大丈夫大丈夫!なんでもない!」
それでも、実優は疑り深い。
...あたしの体調に関しては。
「ほんと?......あっ、私そろそろ塾行かなきゃ...」
そう言いながらあたしに抱きついてきた...
「ちょ、くるし...。」
すると、ぱっと手を離した。
そして、顔をしかめて。
「...桜、あんたやせたね?」
や、やせた?
まぁ体力は落ちたと思うけど、言われてみればやせたかもね。
「桜に会った瞬間わかるだろ。顔もやせてたし、服も同じなのにすこし大きそうだし。」
翔!そこまで見てたの?
っていうか、あたしそこまでやせたかな...?