生き続ける意味






びっくりして見上げると、翔が恥ずかしそうに、けどほっとしたかんじに微笑んだ。




「よかった..。ほんとに。帰ってこれて。」




いまだに手をぎゅっとつないで離さない。





翔...そんな、そんな心配してくれてたんだ。



「そんな...心配だったの?」




真剣な顔をした翔は、いつもとは違うみたい。




「あたりまえだろ?!心配じゃないわけないだろ...。」




いつもは冷静な翔が、いまはあせってるような、とまどってるような。


そんな、心配かけてたんだ...。




「あ...ごめん、ね?」






< 360 / 737 >

この作品をシェア

pagetop