生き続ける意味
えっ、翔?
さっきまでいたの?
亮樹兄ちゃんは、仕事のスーツのままだった。
テーブルには、お粥とお味噌汁がならんでる。
「さっきまでここにいたよ。勉強してたけど。俺が帰ってくるまでお前のこと見てたらしくて。」
うそ...ほんとにいたんだ!
帰ってたかと思ってた...。
急いで携帯を手に取るも、ラインにはメッセージもきてない。
「翔に悪いことしちゃった...」
「翔にご飯食べてくかって言ったけど、家であるから大丈夫って。お前のこと、心配してたぞ。」