生き続ける意味





べ、勉強...


いや、してないことはないんです。

けど、どうも自信がなくて。



「そっか...まぁ桜は時間がなかったもんね!でも、いちよう合格圏内でしょ?」


「ぎ、ギリギリくらい...。」




「じゃあ大丈夫じゃん?!」



すっかり笑顔になって、次は翔を見つめた。


苦笑いして。


「......俺は合格はまちがいないって言われた。

むしろ、志望校もうちょい上にしたらって言われたくらいだから、ぜんぜんオッケー。」



さすが、翔。


これには実優もあきれたように。


「アハハ... 頭が良いっていいよね。

しかも、かるく自慢されちゃったし。」


えぇっ、でも、上の学校は考えなかったの?


すると、実優が笑った。



「いや~それはないと思うよ?

なんてったって、翔は桜ひとす... んんっ。」



実優の口を、慌てて翔がふさいだ。



え?あたしが...なに?

翔もいつになく慌てた顔しちゃって。


やっと解放された実優は、まだ笑い続けてる。



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