生き続ける意味
それから、1週間。
受験当日。
「さくらー、いってらっしゃい。
自信持って、頑張るんだよ?」
「うん!いってくるね!」
手を振る亮樹兄ちゃんに微笑んで、家を出た。
あたしは浅く息をはいた。
体調をときに崩しながらも、なんとか保ってきた。
でも、そろそろ限界かも... 。
体が悲鳴してるのがわかる。
なんとか、なんとか持ってる薬で耐えてきたけど、もうそろそろ... ダメになっちゃいそう。
そんなことを考えながら、受験会場の学校までを歩く。
なんとか勉強は間に合った気がする。
足もふらふらで、若干熱がありそうだけど... ここでやめるわけにいかない。
あたしは、ゆっくりと歩いた。