生き続ける意味
~亮樹said~
ピリリリッ
桜が入試日だというのももちろん関係なく、病院はいそがしい。
待合室は、平日というのにたくさんの子どもたちてあふれている。
この時期だと、とくにやってくるインフルかな...。
いや、それ以外にも仕事はあるけど...。
お昼過ぎ、ひと休みと思って医局に戻ると、ナースステーションから連絡がきた。
「おーい、亮樹!お前に急患だぞ!」
パンを片手に、耳には電話機の佑真が、俺に言った。
「はいよー。」
俺に... ってことは担当の患者さんか。
これからご飯たべようと思ったけど、急きょ変更。
缶コーヒーをグビッと飲んで、聴診器を片手に医局をとび出た。