生き続ける意味








~亮樹said~





ピリリリッ



桜が入試日だというのももちろん関係なく、病院はいそがしい。



待合室は、平日というのにたくさんの子どもたちてあふれている。




この時期だと、とくにやってくるインフルかな...。


いや、それ以外にも仕事はあるけど...。





お昼過ぎ、ひと休みと思って医局に戻ると、ナースステーションから連絡がきた。




「おーい、亮樹!お前に急患だぞ!」



パンを片手に、耳には電話機の佑真が、俺に言った。




「はいよー。」





俺に... ってことは担当の患者さんか。




これからご飯たべようと思ったけど、急きょ変更。



缶コーヒーをグビッと飲んで、聴診器を片手に医局をとび出た。














< 402 / 737 >

この作品をシェア

pagetop