生き続ける意味
「...わかったか。桜ちゃんは今危険な状況なんだよ!
あきらかにこの結果でわかるだろ!
お前、どうしてこんなの見逃した?!」
そういって桜に駆け寄った。
「っ.........。」
自分で見逃したのが悔しくて... 情けなくて、急いで処置をしようとしたとき。
佑真に手をつかまれた。
「いい。お前はやるな。俺がやる。
今の亮樹だと、またミスしかねないから。
.......少し落ち着け。」
トンッ..と背中を押され、後ろにさがった。
目の前では、必死に処置が行われている。
それをただ呆然と見るしかなかった。
......どうして、ミスしたんだ。
あんなに数値が出てたのに。
しばらくすると、処置が終わった。
「亮樹... お前大丈夫か?」
さっきとは落ち着いた表情で声をかけてきた。
けど。
「...... 俺、ダメだ..。
桜が身内だからって、変に感情移入しちゃってる。
正常な判断が出来なくなってきてる...。」
「亮樹...。」