生き続ける意味
だからあたし、後ろを向いて目をぎゅっとつむった。
だんだん足音が近くになって、ついに真後ろに。
「桜っ!!」
両手をぎゅっと握られた。
怒ってる... 怒ってる... 絶対怒ってるよね...?
だって、体調悪いこと黙ってたもん。
言えって言われたのに。
受験終わるまでって...隠してたら倒れちゃうし。
「桜ちゃん...?」
横から晴ちゃんの声。
困った顔でちらっとあたしの後ろの方を見た。
晴ちゃんにうながされて、あたしも後ろを見ると。
「っ...桜...。」