生き続ける意味
ガラッ
ドアが開いて、茜さんが入ってきた。
「ちょっと、どうしたんですか!?
あっ、桜ちゃん...!」
過呼吸ぎみになってるあたしの背中をさすった。
「はぁはぁ...ゲホッ... 」
苦しい...つらい...
「亮樹せんせっ!はやくみてあげてください!」
あせる茜さん。けど、亮樹兄ちゃんはただあたしの方を見ていた。
「ダメだ...ごめん、茜さん。俺が原因。他の先生呼んでくるわ。」
そう言ったとたん、病室を飛び出した。
「俺がって... 亮樹先生が?
どうしたのよ桜ちゃん...」
困った顔をしながらも、手はテキパキ動かしていた。
「やっ... くるし... 茜さんっ...!
ひっく... 亮樹兄ちゃん... 」
もう、心がぐちゃぐちゃで。
自分でコントロール出来なくなって、息も苦しくて...
あたしは意識を手放した。