生き続ける意味





佑真はびっくりしたように目を見開いた。



「マジか... 。桜ちゃんがね...。だって、その...さんざん言ってたんだろ?嫌だって。」




「わかんないけどさ...。今日会ったら、言うこと聞くって。」



ほんと、わかんない。


桜の..考えてることが。




ほんとに... いいのか?変わっても。

桜のことを思えば、俺じゃなくてベテランの先生のほうがいい。


正直、桜の病気は悪化してきてるし、体力も限界になってくるだろう。



...主治医として、責任放棄してるってことになるのはわかってる。


けど、治って...生きててほしいんだ。




「亮樹。桜ちゃんの意見が最優先だぞ。」



佑真の、真剣な声。




「... わかってる。」




「治療するのは桜ちゃんなんだ。

亮樹じゃなきゃダメって言ったなら、桜ちゃんには亮樹がやんなきゃダメなんだよ。


それに、お前が桜ちゃんのことすっごく思ってるのはわかる。


けど、医者としては、やっぱり一度もった患者さんなんだ。最後まで責任もたなきゃいけないし。」





「あぁ... 」




「それに、亮樹が主治医でいることが桜ちゃんにとって一番なのかもしれないしな。」



俺が... 主治医で。



......それでも、俺は... 桜を治せるかわからない。

自信がないから... 逃げてるだけかもしれない。



それでも、桜のためを思うなら...




















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