生き続ける意味





「桜ちゃん~検査の時間よ。

私と一緒に行こっか!」



茜さんが来て、手招きした。



しぶしぶ立ち上がって、茜さんのもとへ。


ふたりで廊下を歩きながら。



「ねぇ茜さん。検査いつまでするの?」



茜さんは苦笑いして。



「ごめんねぇ。上原先生ったら1日にぜんぶいれちゃうもんだから... 」




1日に...



「じゃあ、夕方までやるの?今、朝の10時だよ?」



「うーん、休憩はいれてくれると思うけど... 」






そうこうしているうちに、処置室に到着。




ガラガラ



「上原先生ー、桜ちゃん来ましたよ。」




ベッドの横に座っているおじいちゃん先生。

にこっと笑った。




でも、手に持ってるのは太い注射器...

えっ... ?なにするの?


まさか... 。




あたし、思わずドアのところで固まっちゃった。



ず、髄液検査... 。







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