生き続ける意味





「ゴホッゴホッ... んっ.... コホッ」




深呼吸...深呼吸...。



しばらく繰り返すと、すこし楽になってきた。




「... さむい...」


夜だし、風も吹いてるからすごく寒い。






... あたし、どうしていいかわかんないよ。




亮樹兄ちゃんは... もうあたしのこと嫌いになっちゃったかな?



あ... あたしが大嫌いって言っちゃったんだっけ。





......じゃあ、 もうダメじゃん。




亮樹兄ちゃん... っ、




「ほんとは..ッ 嫌いじゃないのにぃ... !!」



あのときは... あのときは勢いで言っちゃったの!


だって、だっていきなり主治医かえるって言うんだもん...


嫌だった、のにっ... だからっ だいきらいって... !



「うわぁぁっ... ふっ... ひっく... もうやだよ... 」




涙が止まらなくて。


泣き声もおさえることができなくて...



子どもみたいに、ひとりでわぁわぁ泣いた。








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