生き続ける意味
我慢していた足の力がとうとう抜けて、床に座り込んでしまった。
...なんでッ... なんで... !
やめてよ。そんなことしたらっ... ここからいなくなれない。
かじかんで、冷えきっている手をぎゅっと握りしめた。
消そうとしても、消そうとしても、亮樹兄ちゃんの顔が頭の中にうかんでくる。
でも、あたし、もう疲れたよ。
みんなだって、あたしに...疲れてるよ。
迷惑かけてばっかだし、
苦しいのばっかだし、
泣いて、ばっかだし。
ほら、そんなこと思ってる間にも、また涙がでてくるじゃん。
...あたし、いつからこんなに弱虫になったんだろうな。
「ははっ... あたし... 情けないな... 」