生き続ける意味
俺は、手のこぶしをぐっと握りしめた。
壊れるような勢いで。
「俺がいけないんだよ、ぜんぶ。桜が受験の日、救急で運ばれてきてミスして..それで、自信なくして。
だから主治医を変わってもらって....そしたら、桜が今日あんなことした。」
佑真はうなずきもせずに、ただ黙々と俺の話を聞いていた。
「ぜんぶ... ぜんぶ... 。桜をこうさせたのは、俺なんだよ...!
俺が勝手に桜を治す自信なくして、そのあげくにあんなことまでさせて。
... 俺が、ぜんぶいけない。」
考えれば考えるほど、後悔がとまらない。
すると、黙って聞いていた佑真が、俺の方を見て言った。