生き続ける意味
「いっ...!?いったぁ...佑真っ?」
びっくりして見上げると、笑った顔の佑真が...
「お前、ばっかじゃねぇの?!
それを治すのが、お前の使命だろ!
失敗とかミスとかはそんなのできないの。ってか、そんなの考えたらほんとミスするぞ。」
...佑真。
「...本気で殴ることねぇよな...。」
「いやー、今まじでちょっとイラっときたから、久しぶりに一発。」
そういうのを笑顔で言うな。
佑真はへらへら笑うと、またベッドにどかっと座る。
「まー、お前は自信もてよ。腕はいいんだし。
それに、他のやつでだめなら、お前しか桜ちゃんの主治医はつとまんねぇよ!」
俺はパコっと佑真の頭を叩いた。
「他のやつとか言うな。他の先生という大先輩に。」
そう言ってるうちに、自然と笑みがこぼれた。
なんだか、心の底からあたたかくなってくる。