生き続ける意味
肝心な佑真は、伸びをして、ナースステーションに戻った。
俺も慌ててあとを追うと、笑った。
「佑真、サンキューな。」
「おうよ。...あ、こんど焼肉おごりな。」
すっかりいつもの佑真に戻っていた。
「ちょっ、まじかよ...。」
そんなこと言ってるうちに、佑真は帰りの支度を済ませちゃって。
俺も白衣を着直してると、聞き慣れた声がしてきた。
「っ...!亮樹にーちゃん...どこ?」
... あ。やば。起きちゃったか。
ふと隣を見ると、佑真がにやにやしていて。
「ほら、お呼びだって。亮樹にーちゃん?」
「...わかってるって。」
苦笑いして、急いでうろうろしている桜のもとに向かう。
「桜っ!」