生き続ける意味
そう思って、ふぅと息をついた。
「亮樹兄ちゃん、ありがとう。ケーキ買ってくれたの亮樹兄ちゃんでしょ?
あと、翔と実優とも会わせてくれて。」
亮樹兄ちゃんが、許可してくれたんでしょ?
まあ、あのふたりのことだから、企画したのはふたりだと思うけど。
「どういたしましてー。」
そう言って、髪をわしゃわしゃとなでられた。
なんか、こんなゆったりした時間いいな。
久しぶりみたい。
「じゃあ桜はもう寝るんだよ?
俺は、もう戻んないといけないからさ。
じゃあーおやすみ。」
「おやすみ!」
亮樹兄ちゃんは出ていってしまった。
あたしは、もう一度だけ携帯の写真を見た。