生き続ける意味
「ふふっ。」
こんな日常が、いつまでも...
続きますように。
そう願って、携帯をベッドサイドに置き、布団をかぶろうとした...とき。
「っ......!?ゴホッ... ゲホッ..はぁはぁ」
突然何かが込み上げてきたと思ったら、見えたのは真っ赤な血。
のどが変な感じする。
苦しくて、辛くて。
そのうちめまいもしてきて...。
どうにかナースボタンに手を伸ばそうとするけど、届かない。
枕も布団も、血で真っ赤に染まる。
「ゴホッ... りょうき、兄ちゃ... 」
そのとき、あたしの意識は途絶えた。