生き続ける意味
そして、またくしゃっと笑う。
「あげるね。これ。」
ポンと手のひらに置かれたのは、小さな紙切れ。
メモ帳を破ったような。
「えっ... これ。」
なんだろう。
そう思ったら、晴ちゃんがほほえんだ。
「見つけたいときに見つけてね。だから、今は... ダメだよ?」
あたしは、わけがわからず、とりあえずうなずいた。
「じゃあね!」
晴ちゃんは部屋に戻っていってしまった。
「え... なんだったの... ?」
ひとりぽかんとしてると、後ろからヒナがてくてく歩いてきた。
「あーっ!またお部屋に戻っちゃった... 。」
ん?また?
っていうか、晴ちゃんとヒナはいつのまに友達になったの...?
ヒナは不機嫌そうに顔をふくらます。