生き続ける意味







あわてて背中をさわると、少し濡れてた。


あたし... すぐ出てきたから...。




そんなことを考えてるうちに、お部屋に到着。



ベッドの上にうつ伏せで寝かされた。





上から、亮樹兄ちゃんのため息が聞こえる。



「ほら、血が止まってない。勝手に処置室出ていったから...。」



服をめくられ、布でぐいっと押さえられた。



「いたいっ... 」



まだ刺した痕の痛みは残ってるから、痛みはあって。



そのまま消毒液かけられ、手当てされた。



「ん、おわり。その服着替えろよ。」



そう片付けながら言った。



あたしは無言で部屋着に着替えた。














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