生き続ける意味
「さくら... 。もう、あたりまえでしょ!何いってんの桜は!」
あきれて、でも怒ったような声にびっくり。でも、実優はあたしの目をじっと見つめて。
「み、実優...?」
「も・し・も!...私が病気になって入院することになったら、桜は私のこと見捨てる?」
「そ、そんなはずない!なんでそうなるの!」
あたしの必死さに、実優はクスリと笑う。
「それと、おんなじこと。」
.....そっか、そうだよね。
胸の中のかたまりが一気にとれていくかんじがする。
「うん...。」
あたしの小さな声をかき消すくらい、窓の外からザァーという雨が打ちつけられる音がまわりに響いた。