生き続ける意味
「い、いいもんべつに。
子どもでも... まわりの人は大人扱いしてくれるし。
亮樹兄ちゃんくらい... 。」
や、やばい。顔が熱くなってきた... 。
く、悔しい!ぜーったいバカにしてくる。
「ふーん?いいよ?いつまでも俺に甘えてて。」
っ... !
「あ、甘えてないっ!」
もうっ、用が済んだら帰ってよ... 。
亮樹兄ちゃんの背中を押して、外に追い出そうとするけど。
「えー、今日は俺おやすみもらったのにさ。」
え?そうなの?じゃあなんでここにいるの?
お家に帰らないの?
亮樹兄ちゃんはベッドに座って伸びをした。
「なにいってんの。桜がここにいるんだから。」
... そんな、気を使わなくても。
「気を使ってるんじゃないよ?
もう、まったく桜は。」
そう軽くデコピンされた。