生き続ける意味
最高の1日だった、その夜。
病室の窓を開けた。
夜空に星たくさん見えて、それはいつもより明るく光って見える。
近くのイスを窓側に置いて座った。
あっという間の1日だった。
夢みたいな、ほんとのこと。
「星、すごいきれい... 」
よく、同じ空を見上げているからどこにいたって繋がってるんだよ。っていうけど、今になって、ほんとにそう思う。
この世界には、誰かがいつも自分のことを思っていてくれて、
いつも自分の近くの誰かがみてくれている。
クラスのみんなだって、先生だって、全然会ってなかったけど、あたしのことを思ってくれてた。
そして、わざわざあたしのために来てくれた。
亮樹兄ちゃんもわかってたんだろうな。
来るってこと。
あたしが卒業式出たいって言ってたから、それを聞いて特別にみんなを入れてくれたんだろうな。
これって、たったひとことで "うれしい" "ありがとう" って言えるけど、
してくれたことは、実はもっともっとすごいことで
こんなことをしてもらって、あたしは幸せなんだろうな...