生き続ける意味











最高の1日だった、その夜。



病室の窓を開けた。


夜空に星たくさん見えて、それはいつもより明るく光って見える。



近くのイスを窓側に置いて座った。




あっという間の1日だった。


夢みたいな、ほんとのこと。





「星、すごいきれい... 」



よく、同じ空を見上げているからどこにいたって繋がってるんだよ。っていうけど、今になって、ほんとにそう思う。



この世界には、誰かがいつも自分のことを思っていてくれて、

いつも自分の近くの誰かがみてくれている。




クラスのみんなだって、先生だって、全然会ってなかったけど、あたしのことを思ってくれてた。


そして、わざわざあたしのために来てくれた。





亮樹兄ちゃんもわかってたんだろうな。


来るってこと。


あたしが卒業式出たいって言ってたから、それを聞いて特別にみんなを入れてくれたんだろうな。





これって、たったひとことで "うれしい" "ありがとう" って言えるけど、


してくれたことは、実はもっともっとすごいことで



こんなことをしてもらって、あたしは幸せなんだろうな...

















< 606 / 737 >

この作品をシェア

pagetop