生き続ける意味







ずっと忘れられない思い出だな。






ガラッ



「さくらー?調子どうだ?」



ドアが開いて、入ってきたのは亮樹兄ちゃん。


あいかわらずに、白衣を着てお医者さん。


けど、最近わかるようになったけど、... いまの目は親代わりの目だ。




「亮樹兄ちゃんっ... ありがとう。」




思わずかけよって、抱きついた。


嬉しさの分、ぎゅっとする。



すると、あたしの頭をポンポンっとして、ベッドに腰を掛けた。






「お前、すごい出たがってたもんな。

卒業式には出れなかったけど...... みんなが来てくれてよかったな。」



うんっ!よかった!


久しぶりにみんなと過ごせて嬉しかった!


まるで、教室にいたみたいだった...










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