生き続ける意味
亮樹兄ちゃんは、苦笑いしながらあたしの頭をなでた。
「お昼過ぎからだから。お昼ご飯まで、ここで食べるよ。その1時間後に移動だからね。」
えっ... そんな早く?
あたしは、しぶしぶうなずいた。
けど、心の中では納得してるはずなく。
「うん。俺、今日はその時間まで仕事入っちゃってるけど... 。
ナースステーションにいるけど、いつでもおいで。」
あたしは黙ってうなずいた。
茜さんはあたしの荷物を移動させてて、亮樹兄ちゃんは仕事に戻っちゃった。
また布団の中に戻って、顔まで毛布をかぶった。
... んー。やだよ。
いつかはなるかもしれないって、分かってなかったわけでもない。
なんとなく、予感はしてた。
けど。いきなりなんてさ。
... 思わないもん。
足をバタバタして、もう気分がぐったり。
「...晴ちゃんとこ行こ。」