生き続ける意味








「っ…ほんとだよ。ほんとに心配した。」






翔……いつもと違う。


いつも、冷静でしっかりしてるのに。





実優が隣でにこにこ笑っていた。



「すっごい心配してたもんね、桜のこと。ほら、お見舞い来たとき泣いてたもん。」




え、そうなの?

あ、お見舞いも来てくれたんだ……



もうほんとに感謝しかない…




「っ…うるせーな。そういうことは言わなくていーんだよ。

そういうお前こそ泣いてただろ?」





実優も……。


実優はにひひって笑ってた。



「まーね。」



「ふたりとも……ありがとう。」









< 684 / 737 >

この作品をシェア

pagetop