生き続ける意味
「翔、実優……今まで、ほんとにほんとにありがとね?これからも、よろしくね!」
すると、翔も実優もほほえんだ。
「こちらこそだよ〜!わたしは、桜が治ればなんでもいーもん!」
「…俺も。桜がいてくれれば、なんでもいいや。」
……え?
翔の言葉に、実優がぽかーん。
「…あれ?あれれ?それは、もしや、愛の告白ですかぁ?!!」
あ、え、そんなのちが…
けれど、翔はすました顔だった。
「だったら、なに?」
その言葉に、いっきに顔が熱くなるのがわかった。
実優はばしばしと机をたたく。
「あーー!ついにした!
ってか、そんなんで伝わらないって!ちゃんと言え!」
あ、あの興奮してるのはわかるけど、実優うるさい。
翔は、あたしの方を向いた。
「伝わった?」
…はい?つ、つた、伝わ……
「あっ、そーいうの!ずるい!」
実優が翔の肩をポカポカ殴ってる。