生き続ける意味
あたしは首を思いっきり振り、亮樹兄ちゃんに抱きついた。
「やだっ。亮樹兄ちゃんっ..!ほんとうにごめんなさい!違うのっ、ちがう...。」
必死でさけぶ。もう声がうわずりながら。
「桜...。」
「亮樹兄ちゃんっ......。」
未だ悲しそうな顔を見せる。
「亮樹兄ちゃんは...あたしのことどう思ってる?どういう存在?...家族で...いいの?」
必死でなんとかしなきゃと思って出た言葉。
でも、そう思っていることは本当で。小さいときから一緒だったけど、やっぱり家族にはなれないのかもしれない。