[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
そんな会話をしているうちに駅のホームに電車が到着。
なんとか乗ることは出来たけど、人が本当にやばい。
油断すると押しつぶされそうになるけどつり革を持たなくても人に支えられて全く揺れないっていうほどの人口密度ではない。
運が悪いことに、つり革はもう全部ほかの人に握られていて。
つり革が下がっている鉄のパイプを握って体を支えるしかない。
けどそれが出来るのはそこそこ身長がある人だけ。
俺は普通に届くけど、小柄な実花は余裕で届かない。
「実花、俺の腕掴んでろ。コケたら大変だろ」
「あ、ありがとう……!!」
そうして、電車は大量の人を乗せて走り出した。