[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
……って、『勉強する』なんて高校もまだ始まってないのに何を勉強するんだか。
自分で言った言葉の信ぴょう性の無さに笑いつつ、ごろんとベッドに横になる。
荷物の片付けは……明日でいっか。
どうせ今からやってたら夜中までかかっちゃうし。
私がいない間もきちんと干してくれてたんだと思う。
布団もふかふかだし、アザラシの形をした抱き枕もかすかにお日様の香りがする。
明日、湊君にお礼言わないといけないなぁ。
きっとあの人は悪い人じゃない。
ちょっと細かくてストイックで私と正反対の性格をしてるだけ。
これから仲良くできたらいいなぁ、なんて思いつつ私はゆっくりと目を閉じた。