[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
「うえ!?」
突然すぎるお誘いで、変な声が出てしまった。
そして思わずちらりと湊君の方を見る。
巡回…湊君とふたりでしたいなぁ。
だけど長松君からの誘いを断るのも申し訳ない。
遊びじゃなくて、委員の仕事で誘われてるわけだからなぁ……。
悩んでいると、湊君がガタッと立ち上がり私と長松君に何も言わず立ち去って行ってしまった。
助け船を湊君が出してくれなかったことに若干の寂しさを覚えつつ、結局私はペコリと頭を下げた。
「ごめんなさい!!…もしかしたら、巡回に友達がついてくるって言ってくれるかもしれないの。そしたら長松君、少し気まずいよね?」
「あー、確かに。女子ばっかりで、しかもほかのクラスだったら余計絡みにくい」