[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。



先生の指示にしたがって、指示薬を試験管の中にある薬品の中にスポイトで入れていくっていう作業をしていると後ろのテーブルから「ああ!!」っていう声が聞こえてきた。


何かあったの!?

その声を聞きつけて先生も後ろのテーブルへと向かう。



「何かあったの!?」


「あ、いや……ちょっと手が当たって伊塚が外して置いてた腕時計を水道に落として……」


「は!?何やってんの!!」



クラスメイトの説明に声をあげたのは、後ろのテーブルで作業していた湊君だった。



理科室の水道は、家庭科室みたいにただのシンクじゃなくて、真ん中に溝があってそこに水がたまるようになっている。


防水機能がついてる時計じゃなかったら……。



< 320 / 352 >

この作品をシェア

pagetop