[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
湊君の料理、なんでも美味しいんだよね。
レシピ通り、きちんと調理器具を使って材料の分量を量っているだけあって。
だから生姜焼きも楽しみ。
「実花のために腕、ふるうか」
「ありがとう!!」
そんな会話をして私と湊君は笑い合った。
それから学校に行って、いつもと同じように若菜と奈津美ちゃんと休憩時間には女子トークして、授業中にはうとうとしながらもきちんと勉強して放課後を迎えた。
家にひとり歩いて帰っていると、湊君からSNSで連絡がきた。
《ミニトマトと普通の大きいトマト、どっちがいい?》
そんな何気ない内容に胸がほっこりする。
はにかんでから私は、《ミニトマトがいいな》と返信した。