[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
「すごいもの……?あー、なんか何十年か前にこの山から女性の白骨死体が出てきたらしいなぁ。もしかしたらその幽霊かもな」
おい。
そんないわくつきの山を生徒に登らせてたのかよ。
恐ろしい学校だな。
俺は思わず心の中で突っ込んだ。
「……うさんかと、思ったのに」
うまく聞き取れなかった。
確かに実花は今何かつぶやいたんだけど……。
実花に目をやると、なぜか少し残念そうにしていた。
「……なんで心霊体験して残念そうな顔してんだよ」
コツンッと頭を軽く叩くと実花はヘラッと笑った。
「先生も一緒に帰りましょー」
「当たり前!!こんな場所からぼっちで山下って帰るとか無理!!」