[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
♡♡♡♡
「頭いてぇ……」
合宿2日目。
夜を明かした部屋から、勉強をするための小教室に移動しながらポツリとつぶやく。
すると俺の隣を歩いていた秀が、頭痛が増すようなでかい声で話しかけてきた。
「低血圧かー!?今日最終日なんだから頑張れよ!!」
「頭痛いのはお前のせいだよ!!」
ナイトウォーキングを終え、部屋に戻ってから浴場に行き風呂に入ってさっさと寝ようと思っていたのに。
消灯時間を過ぎてからも延々と秀に、実花が可愛いだの難関中学出身とかすごいだの、話を聞かされた。
まじでお前会長でファンクラブ作れよ。
実花のこと語りたいならそこで語れ。
「みっちゃん、大丈夫?」