[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。



心の中でぶつくさ秀に対する文句を言いながらも、小教室に到着。

ひとつの机につき椅子が3つ並べられている。


先に来ていた、実花と奈津美と島北の後ろの机につくと奈津美が声をかけてきた。



「眠そうな顔してる。朝弱かったっけ?」


「いや、普段はそんなことないんだけど」



そう言いながら俺の隣に座る秀をジトッと睨む。

秀は俺の視線から逃げるように明日の方向を見て口笛を吹き始めた。


本当こいつ、問題児だな。



「伊塚君、これどうぞ」



そう言って実花がカバンから取り出して俺に渡してきたものはエナジードリンクだった。



「きっと今朝、元気ないんだろうなーって思って」



< 73 / 352 >

この作品をシェア

pagetop