[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。



それから昼までテストをこなし、昼ご飯を食べてから掃除をして身支度を済ませてから貸し切りバスに乗り込んだ。



「席は選ばず乗り込んだら奥から詰めて座ってくださーい」



先生の指示に従って、奥から詰めて座っていくと俺は実花と隣の席になった。



「伊塚君ってバス酔いとかする?窓際の方が良かったら席変わるよ?」


「いや、大丈夫」


「そっか。でも途中で調子悪くなったりしたら言ってね」



……人の気遣いするの、本当に上手だよなこいつ。
疲れないのかな、とか思ったりする。


自分のことより人のことを優先的に考えるとか神経すり減らしそう。


とか言ったら、『時間にストイックな湊君の方が神経すり減らしてそう』って言われそうだから言わないけど。



出発したバスに揺られながら俺と実花は暇つぶしでしりとりをする。



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