[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。




「実花?」


「湊君の髪がきちんと乾くまで私も湊君もご飯は食べれません!!」



そう宣言してから近くにあったコンセントにドライヤーのプラグをさす。


ブオォォォ!!と音をさせながら温風を出すドライヤーを湊君に向け、ドライヤーを持っていない方の手で優しく髪の毛をすく。



「なんで几帳面なくせに髪の毛乾かすのは適当なの!!」


「お前こそなんで適当人間なのに髪の毛に関しては細かいんだよ!!」


「だって、湊君は私がずぶぬれにならないように自分がコンビニに行くって言ってくれたんでしょ!?それで風邪ひかれたら罪悪感感じるもん!!」



ドライヤーの音に負けないよう、怒鳴り合うように会話をする私たち。

多分、今騒音計でこの部屋の音量を測るとかなりの数値を叩きだす。



「罪悪感とか感じなくていいし!!俺が勝手にしたことなんだから!!」



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