[完結]お試し同居してみたら甘い恋がはじまりました。
「あー、腹減った」
「食べてていいよー。ドライヤー片付けてくるから」
そう言って、洗面所に行ってからリビングに戻ると、湊君は律儀にご飯に手をつけずに私を待ってくれていた。
「……ありがとね。待っててくれて」
「別に、実花のためじゃないし」
あはっ、ツンデレだ。
それじゃあ、食べますか!!
「「いただきます」」
ふたり声をそろえてそう言ってからご飯を食べ始めた。
ご飯を食べ終わり、いつもと同じようにきっちりと時間に正確に行動し眠りについた湊君は次の日、いつも起きている時間になっても起きてこなかった。