甘い恋じゃなかった。
♡誘惑のカレーライス
「で?」
莉央がその長い脚を組む。
「実際、桐原さんとはどこまでいったわけ?」
なぜか異様に暇な本日の業務。
というわけで、私は暇を持て余した莉央に尋問を受けていた。
「どこまでっていわれても…?」
「はぁ、まどろっこしいなもう。
だから、ピーとかピーーはもう済みなのかっつってんの」
「ちょっ職場で何てこと言うの!?」
真顔で放送禁止用語を連発する莉央!
「いいからさっさと答えんさい」
「そ、そんな…してるわけないでしょぉ!?
私と桐原さんだよ!?ありえないって」
「まさか…本当に何もないの?」
心なしか青くなる莉央。
「あんなイケメンと一つ屋根の下で何も事が起きないなんて…そっちのがありえない。
私なら余裕をみても二晩ね」
「何が!?」
あぁ、なんだろう、この異次元な感じ。