甘い恋じゃなかった。
♡深夜一時のモンブラン
…私は。
一体どうしたらいいんだろう。
今日は火曜日。
まだまだ一週間は始まったばかりだ。
しかも、明日は通常業務後に会議があるため、残業は確実。
そんなわけで普段よりも少し早い午後11時には布団に潜り込んだわけだけど、私は全く眠ることが出来ずにかれこれ数時間、布団の上をゴロゴロと転がっていた。
いや、というか最近はずっとこんな調子だ。あの、牛奥に告白された日からずっと。
牛奥に告白されてからもう一週間以上が経つが、私は未だにその返事を出せぬまま、はっきりとしない毎日を送っている。
莉央には話した。
予想に反して、全然驚いていなかった。
「ようやく告白したかぁ〜」なんて呆れている様だった。
…どうやら牛奥の気持ちにはずっと気付いていたらしい。
牛奥はというと、拍子抜けするほどいつも通りだ。「よっ!」と会社で遭遇する度に笑いかけてくるのは、むしろ少し前の牛奥よりもよっぽど、自然だ。まるで告白されたのは夢だったんじゃないかと思うくらいに。
だけどやっぱり夢じゃないと思うのは、ふとした拍子に私を見る牛奥のそれが、なんだか少し、熱を帯びているような気がするから。
「…あぁー…分からん…」
小鳥遊明里。若干24才にして、自分の低すぎる恋愛偏差値に打ちひしがれています。