ふたり。
まったくお前は、本当にどうしようもない奴だな。

そんなに好きなら忘れるな。

そもそもそんな小さな缶バッチを学校に持ってくるんじゃない。



ああ。お前らを見送った後にまたなんか忘れ物してるんじゃないかと思って一応見ておいたんだよ。

そしたら案の定だ。



ったく。そんなんで大丈夫か?

先生は心配だぞ。



・・・ほう。その根拠は?


ふ、ははっそうかそうか。根性か。



ん?

なんだ、改まって。



・・・そうだな。ほーんと、お前は最後まで手をわずらわせやがって。




だが、まあ、お前なりによく頑張ってたんじゃないか?

先生には、そう見えたぞ。





・・・・・・うん。卒業おめでとう。



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