Dear My Friends
「ねえ、いつから好きだったの?」

いつから好きなの?
どこが好きなの?
聞きたいことは、山ほどある。

顔がにやけるのも止められない。

「えっ! …それは、その」

「5月くらいからだがや。なっ! ショウ!」

翔くんの言葉を遮って、元太は嬉しそう。
気がつけば、翔くんの顔は真っ赤になってた。

「こげ見えてこいちゃ、チキンだけんっ」

元太は意味もなく威張って言った。
翔くんは、みるみる赤くなっていく。

「ふっ。ショウくん耳まで真っ赤…」

翔くんは慌てて耳を隠した。

「いいよ、ショウくん。そーゆー事なら協力するよ。その代わり…と言ったらアレなんだけど」

「な、何?」

翔くんは不安そうな顔であたしを見た。

「まぁ、その…。告白、してね」

「え?」

「サオに。…約束してくれなきゃ協力しな~い」

自分で思う。
あたしは悪魔だ。
でも、楽しくってしょうがない。

「な、何言っちょら。は、恥ずかしいが」

「だいじょーぶだから。ねっ」

顔を真っ赤にして俯く翔くんの腰を、バシバシと叩いた。

翔くんは一瞬困ったような顔をしていたけど、照れたように頭を掻きながら小さく頷いた。
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