Dear My Friends
「おはよ。遅刻するかと思って焦ったがや」
元太はまだ、落ち着かない息を整えていた。
元太が言い終わると同時くらいに、チャイムが鳴った。
「はよ席着きっしゃいよー」
それと共に先生が教室に入ってきて、HRが始まった。
転校してきて、学校に行くのが億劫になったらどうしようとか考えていた時期もあったけど、サオや元太のおかげでそんなことも考えなくてすむようになった。
最近は毎日が楽しい。
嫌な授業だって頑張れちゃう。
あたしは視線を右にずらす。
元太は授業中、ほとんど机に潰れてる。相変わらず、今日も潰れていた。
「え~っと今日は、何日やったかの~?」
そう先生が言っているのを聞いて、あたしは元太の机を軽く叩いた。
「ね、ゲンタ」
「なん?」
元太は不機嫌そうに顔を上げたけど、目はまだ起ききっていない。
「次、あんたの番だよ」
「何が」
「読むの」
あたしは、閉じたままの元太の国語の教科書を指さした。
元太はまだ、落ち着かない息を整えていた。
元太が言い終わると同時くらいに、チャイムが鳴った。
「はよ席着きっしゃいよー」
それと共に先生が教室に入ってきて、HRが始まった。
転校してきて、学校に行くのが億劫になったらどうしようとか考えていた時期もあったけど、サオや元太のおかげでそんなことも考えなくてすむようになった。
最近は毎日が楽しい。
嫌な授業だって頑張れちゃう。
あたしは視線を右にずらす。
元太は授業中、ほとんど机に潰れてる。相変わらず、今日も潰れていた。
「え~っと今日は、何日やったかの~?」
そう先生が言っているのを聞いて、あたしは元太の机を軽く叩いた。
「ね、ゲンタ」
「なん?」
元太は不機嫌そうに顔を上げたけど、目はまだ起ききっていない。
「次、あんたの番だよ」
「何が」
「読むの」
あたしは、閉じたままの元太の国語の教科書を指さした。