Dear My Friends
「…ゲンタ」
あたしはポツリと呟く。
乗り気じゃない心が、さらに複雑化する。
元太がいる…。行きたいけど…。
楽しそうだし。でも…。
あたしは葛藤の中に押し込まれた。
「ゲンタ…来るの?」
「来るんだない? 今、ショウが聞きに行っちょーはずじゃよ」
サオは当たり前のように答えた。
確かに元太の性格上、こういった行事にはいつだって大抵来る。
「でも…。最近ゲンタ、なんかつれないじゃん?」
そう、あたしを悩ます原因はコレ。
最近元太は、素っ気ないというか、味気ないというか、とにかく機嫌が悪かった。
休み時間になっても机に突っ伏したままだったり、今みたいに、気がついたら教室にいなかったり。
「ほーいえばショウも、そぎゃんこと言っちょったなあ…」
サオは何かを思い出したように、自分だけで頷いている。
すると、教室の前側のドアが開き、入ってきたのはどことなくいつもと雰囲気の違う元太。
「あ、ゲンタ~!」
「…なに?」
「ちょっとこっち来てや」
そんなことお構いなしに、サオはサラッと元太を手招きする。
サオに急かされるまま、元太はあたしたちがいるところまで来た。
あたしはポツリと呟く。
乗り気じゃない心が、さらに複雑化する。
元太がいる…。行きたいけど…。
楽しそうだし。でも…。
あたしは葛藤の中に押し込まれた。
「ゲンタ…来るの?」
「来るんだない? 今、ショウが聞きに行っちょーはずじゃよ」
サオは当たり前のように答えた。
確かに元太の性格上、こういった行事にはいつだって大抵来る。
「でも…。最近ゲンタ、なんかつれないじゃん?」
そう、あたしを悩ます原因はコレ。
最近元太は、素っ気ないというか、味気ないというか、とにかく機嫌が悪かった。
休み時間になっても机に突っ伏したままだったり、今みたいに、気がついたら教室にいなかったり。
「ほーいえばショウも、そぎゃんこと言っちょったなあ…」
サオは何かを思い出したように、自分だけで頷いている。
すると、教室の前側のドアが開き、入ってきたのはどことなくいつもと雰囲気の違う元太。
「あ、ゲンタ~!」
「…なに?」
「ちょっとこっち来てや」
そんなことお構いなしに、サオはサラッと元太を手招きする。
サオに急かされるまま、元太はあたしたちがいるところまで来た。