Dear My Friends
どれくらいそうしていたんだろう。

元太の震えが止まった頃、あたしは目線を上げた。

「あ…」



雪が。



窓の外では、ふわりと雪が舞っていた。

「ほんとに、ホワイトクリスマスだ…。ね? ゲンタ」

だけど、元太から反応はない。

「ゲンタ?」

スースーと、寝息が聞こえる。

「え? 寝るなよバカ」

ぷっ、と思わず笑いがこみ上げた。そのまま、ベッドに元太を寝かせ、自然と離れた体は急に寂しくなって、人肌が恋しいとは、こういう事を言うんだって思った。

今さら恥ずかしくなって、パッと元太から離れると、温度の上がる顔を伏せた。



酔っ払いだったとはいえ。
勢いだったとはいえ。
だって、…元太だったんだから。
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