Dear My Friends
season.7
「あ、サオ? うん、サキ」

天井が見える。白い天井。
いつもの見慣れた、あたしの部屋の天井。

「あたしさー明日、海行く」

起き上がった頃、サオの拍子抜けの声が電話越しに聞こえた。

あたしは、四つ折りのルーズリーフを見つめる。

「え? わかったよ。うん。メール送る。じゃあね」



立ち上がって机に向かい、紙を広げてペンを走らせる。



…君に、伝えたいことがあるんだ。



「よしっ!」

書き終えるとその紙を四つ折りにして、明日着ていくコートのポケットに入れた。

あたしは再びベッドに入る。
布団の暖かさが、睡魔を引き寄せる。



明日は、朝一番で出かけよう。

行き先は、近所の海。



title:(no title)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
サオ~(^^)
明日、10:30に駅に
集合だからね~☆
遅れちゃダメだよっ
(^_^)/  サキ



サオにメールを送ってから、そっと瞼を閉じた。



その夜は、とても懐かしい夢を見た。
元太に似た、君の夢。

君はもう一度、笑ってくれたんだ。
まるで、あの日のように。
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